|紹介コーナー| 路上カフェ: ダナン人の独特な文化

聞き慣れない、でもとてもシンプルで面白い名前。どこからこの名前が生まれたのかはわかりませんが、一度耳にしただけでも中部地方らしさが漂ってきます。独特な座り方、小さな椅子に腰掛けて、考え事をしているように「しゃがんで」座るスタイルは、この地の気候や風土にぴったりです。ダナンは「犬が石を食べ、鶏が砂利を食べる」と言われるほど乾燥して厳しい土地で、人々は大地に額をつけて働き、空に背を向けるような厳しい生活を送っています。それが人々を考え深くさせるのです…

ある時、遠方から来た友人を連れて、Lê Lợi通りとQuang Trung通りの角を通り過ぎた時、友人が驚いて言いました。「うわ!ただの路上カフェなのに、なんでこんなに人が多いの?」 そう、その通りです。南から北まで、そして北からまた南へと移動しても、ダナンほど路上カフェが多い場所はなく、またダナンほど路上カフェが賑わっている場所もありません。ダナンの人々はコーヒーをとてもたくさん飲みます。朝も飲み、午後も飲み、夜も…飲むのです…

路上カフェ(カフェコック)はダナンに古くから存在していますが、ここ数年でその人気が爆発的に増えています。ダナンの主要な通りを歩けば、至るところで路上カフェを目にすることができるでしょう。これらのカフェには共通点があります。それは、より整然としており、店舗も立派で、スタッフの対応も整っていて、プロフェッショナルであること。そして何よりも、お客さんの数が増えていることです。


最近では、小規模なカフェだけでなく、突然多くのモダンなカフェチェーンが登場し、お客さんを惹きつけるスポットとなっています。たとえば、「カフェ・ホンアン」から始まり、「フォー」、その後「パレ」、そして特に「カフェ B&B」(New Life チェーンに属する)などが次々とオープンしています。


各地方にはそれぞれ異なる文化があり、カフェの楽しみ方もそれを反映しています。ダナンの人々には、「朝は苦味を味わい、午後は辛味を飲み込む」という面白い表現があります。一見すると中部地方特有の嘆きに聞こえますが、実はこの土地の人々の楽しみ方の一つなのです。つまり、朝は苦いコーヒーを楽しみ、午後は辛口のお酒を味わうのです。


路上カフェの流行がダナンで広がっている理由のひとつには、時間とお金の節約、そして産業都市の活気に適応するという深い理由があります。10年から20年後、この街がどれほどのスピードで発展し変化しても、路上カフェはこの若くて活気のある街に住む人々にとって、なくてはならない文化として存在し続けることでしょう。